2023 年 70 巻 p. 19-22
長野県のレタス栽培圃場で,これまで国内未発生であったレタスコルキールート病が確認され,産地で発生が増加している。本病に対する農薬登録を拡大し,蔓延を防止するため,土壌くん蒸剤の防除効果について検討した。その結果,クロルピクリン錠剤,ダゾメット粉粒剤はいずれの試験でも,高い防除効果が認められ,薬害は認められなかった。なお,現地慣行のガス抜きの作業工程を省いたマルチ畦内処理法でも高い効果が認められた。またダゾメット粉粒剤を春期に処理した場合,薬剤処理78日~90日後の夏秋期においても防除効果が認められた。