2025 年 72 巻 p. 112-115
アザミウマ類の種の判別は熟練の技術が必要であり,プレパラート標本を作製し顕微鏡を用いた形態観察による識別,あるいはDNAバーコーディング法による識別しかない。そこで今回,質量分析装置の1種であるMatrix-Assisted Laser Desorption/Ionization (MALDI) バイオタイピングを用いて野菜類の主なアザミウマ害虫であるネギアザミウマ,ヒラズハナアザミウマ,ミカンキイロアザミウマ, ミナミキイロアザミウマとこれらの天敵昆虫として利用されているアカメガシワクダアザミウマを対象に,それぞれの識別が可能かどうかを検討した。その結果,成虫の識別であれば,使用が可能なことが示唆された。