2025 年 72 巻 p. 108-111
千葉県内で発生が拡大しているケブカトラカミキリの被害抑制のため,幼虫に対するMEPの殺虫効果と,MEP乳剤の樹幹散布による防除効果を評価した。まず,人工飼料にMEPを添加して,終齢幼虫に対する致死濃度を評価した。その結果,100 ppm以上の濃度では64時間以内に全ての供試幼虫が死亡した。次に,幼虫を樹幹内に穿入させた鉢植えのイヌマキにMEP乳剤50を樹幹散布して, 樹体内部の幼虫への防除効果を評価した。その結果,本剤の500倍または50倍希釈液の散布により,それぞれ87%,100%の幼虫が死亡した。これらの結果から,MEP乳剤の樹幹散布は,樹体内部にいる本種幼虫に対する有効な防除法になり得ると考えられた。