2000 年 2000 巻 47 号 p. 125-127
ヤマノイモ (ヤマトイモ: イチョウイモ中長首系) 栽培地帯でハスモンヨトウに対する合成性フェロモン剤の交信攪乱による防除効果を検討した。1) モニタートラップによる誘殺数は処理区が対照区の10%以下となった。2) つなぎ雌法による交尾率調査では処理区は対照区と比較して交尾率が低かった。3) 被害度調査では処理区は対照区と比較して明らかに被害が低かった。以上の結果, 合成性フェロモン剤を用いた交信攪乱は防除手段の一つとして有効であることが示唆された。