抄録
ジャガイモそうか病に対するカーバムナトリウム塩液剤 (30%) の防除効果を, 1996~1999年にわたり暖地ジャガイモ二期作条件下で調べた。ジャガイモそうか病はカーバムナトリウム塩液剤を10a当たり80l注入, もしくは原液80lを2~3倍量の水で希釈散布後, 土壌に混和することにより対照薬剤のクロルピクリンくん蒸剤 (99.5%, 30l/10a) と同等の効果を示した。カーバムナトリウム塩液剤処理は無処理に比べ, ジャガイモの出芽遅延を生じる傾向があるものの, 収量が増加する傾向も認められた。