関東東山病害虫研究会報
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矮化剤を利用したイネばか苗病発病苗の判別方法
園田 亮一李 家瑞宮坂 篤岩野 正敬
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2001 年 2001 巻 48 号 p. 7-11

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抄録

イネばか苗病発病苗と日照不足等の条件により徒長した無病苗との判別が困難な場合に, その判別を容易にできる方法を開発した。植物成長調節剤 (矮化剤) ウニコナゾールP液剤を苗に処理すると無病苗の徒長は抑制されるが, 保菌苗は発病して徒長等のばか苗病の病徴を示した。10cm×15cm×深さ3cmの容器に種子15gを播種し, 播種2日後に本剤2gを適量の水道水で希釈して土壌に灌注することで, 播種3~4週間後の草丈は無病苗と発病苗では顕著に異なり, 両者の草丈の差異を基準に容易に判別することができる。

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