抄録
ミカンキイロアザミウマ雌成虫を5℃の低温で13~90日間保存した後, 25℃の長日条件下で, オレンジ花粉加工品を餌として20日間にわたり個別飼育した。飼育開始20日後の雌成虫の生存率 (12~32%) は, 低温保存を行わなかった場合 (68%) に比べ低く, 低温保存期間と生存率との間に一定の傾向は認められなかった。また, 産卵数は低温保存を行わなかった場合の36~82%と低下する傾向があったが, 最大90日間保存した雌成虫も常温に戻すと産卵したことから, 本種の長期間の保存法として利用可能と考えられた。