関東東山病害虫研究会報
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カーバム系薬剤の土壌消毒跡地におけるハクサイ黄化病発病抑制効果
渡邊 健諏訪 順子米山 一海
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2002 年 2002 巻 49 号 p. 31-34

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抄録

ハクサイ黄化病防除のためにカーバム系薬剤を用いて土壌消毒を実施した現地圃場において, 消毒1~2年後の黄化病の発生を調査した。カーバム剤 (50%) は10a当たり原液30および50l, カーバムナトリウム塩液剤 (30%) は10a当たり原液60lを, それぞれ水で3倍に希釈して圃場全面に散布し, 土壌混和した後, 直ちに畦立て全面マルチ被覆 (白黒Wマルチ, 20日間くん蒸, ガス抜き無し) した。カーバム系薬剤消毒跡地における1~2年後のハクサイ黄化病の発生は, クロルピクリン油剤 (80%) の全面マルチ畦内消毒跡地に比較して少なく, さらに, 耐病性品種を栽培することで実用的な防除効果が得られた。

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