抄録
1999年, 山梨県で栽培されているシクラメンの一部に, 葉のえそ輪紋やえそ斑点および黄化症状が確認された。Impatiens necrotic spot virus (INSV) によるシクラメンえそ斑紋病が疑われたので検討したところ, 2001年にえそ斑紋病と同定した。今回の調査および検定から, 山梨県ではえそ斑紋病の発生地域は3地域に限られ未発生の地域が存在すること, シクラメンの病徴とINSVの検出率には関連が見られること, えそ斑紋病の発生地域ではミカンキイロアザミウマの増殖および施設内への侵入が容易でINSVの感染が起こりやすい環境にあること等が明らかとなった。