関東東山病害虫研究会報
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アカスジカスミカメ Stenotus rubrovittatus (Matsumura) の稲穂における穿孔部位
竹内 博昭鈴木 芳人
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2003 年 2003 巻 50 号 p. 123-126

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抄録

斑点米カメムシ類の重要種の一種であるアカスジカスミカメが発生させる斑点米には玄米の頂部に斑紋がある斑点米と, 側面に斑紋がある斑点米とがある。主に登熟初期に生ずる頂部の斑紋はアカスジカスミカメが内穎と外穎のわずかな隙間から加害するために発生するとされてきたが, 実際に確認されたことはない。そこでアカスジカスミカメをイネの穂に放飼して穿孔部位を観察した。その結果, アカスジカスミカメは籾のふ先・芒を選択的に穿孔し, 玄米の頂部に斑紋を発生させることが分かった。

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