関東東山病害虫研究会報
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インパチエンスネクロティックスポットウイルス (INSV) によるトルコギキョウえそ斑紋病 (新称)
土井 誠加藤 公彦
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2003 年 2003 巻 50 号 p. 83-87

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抄録
1998年4月に静岡県内の施設栽培トルコギキョウの葉にえそ斑点やえそ斑紋等の症状が発生した。発病株からウイルスを分離し, 得られた分離株の汁液接種によりトルコギキョウで原病徴が再現された。分離株の宿主範囲, ミカンキイロアザミウマによる伝搬, 電子顕微鏡観察, 血清反応, ヌクレオキャプシドタンパク質領域の一部の塩基配列について検討した。これらの結果から本ウイルスをインパチエンスネクロティックスポットウイルス (INSV) と同定した。INSVによる病害をえそ斑紋病と命名したい。
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