関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
寄生蜂コレマンアブラバチ Aphidius colemani (Hymenoptera: Braconidae; Aphidiinae) に対する4種農薬の影響
長岡 広行柑本 俊樹高木 豊及川 雅彦高橋 義行
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 2004 巻 51 号 p. 151-154

詳細
抄録

アブラムシ類の寄生性天敵であるコレマンアブラバチに対する殺虫剤ジメトエート乳剤, アセフェート水和剤, エトフェンプロックス乳剤およびスピノサド顆粒水和剤の影響を検討した。ドライフィルム法により成虫に対する影響を調査した結果, 48時間暴露におけるLC50は, ジメトエート0.87ppm, アセフェート0.23ppm, エトフェンプロックス10.46ppmおよびスピノサド4.02ppmであった。また, 農薬暴露後の生存個体 (雌成虫) について, ムギクビレアブラムシを24時間与えたところ, 雌成虫1頭当たりのマミー数は, いずれの処理区でも差は認められず, 産卵能力に対する影響は少ないと考えられた。さらに, マミーに対する影響を直接散布により検討したところ, いずれの農薬も影響は少なかった。

著者関連情報
© 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top