関東東山病害虫研究会報
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イネミズゾウムシ Lissorhoptrus oryzophilus に対する育苗箱施用殺虫剤3剤の効果比較
森本 信生渡邊 朋也安田 哲也石崎 摩美
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2006 年 2006 巻 53 号 p. 95-99

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抄録
水田の育苗箱施用殺虫剤3剤イミダクロプリド, ベンフラカルブおよびフィプロニルのイネミズゾウムシ Lissorhoptrus oryzophilus に対する効果を, 水田調査および室内実験から比較検討した。その結果, ベンフラカルブ, フィプロニルは, 越冬世代成虫数, 越冬世代成虫の食痕数, 産卵数, 幼虫数に対しては, いずれも同様の抑制効果が認められた。一方, イミダクロプリドは, 他の2剤に比較すると, 越冬世代成虫数に対する抑制効果は低かったが, 越冬世代成虫の食痕数, 産卵数や幼虫の発生に対して, 他の殺虫剤と同様, 抑制効果が認められた。また, 局所施用法により成虫のLD50値を求めたところ, いずれの薬剤も0.1μg/頭未満であった。以上の結果から, いずれの殺虫剤も圃場ではイネミズゾウムシの発生抑制効果があると考えられた。
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