筑波大学
2014 年 81 巻 1 号 p. 26-36
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宮坂哲文(1918-1965)の初の単著『禅における人間形成』(1947年3月)は、生活指導や教科外活動の基本文献とされる。同書の成立過程を解明するため、本稿は、同書の前史にあたる公刊物を整理した。結果として、団体や組織による人間形成という問題関心は、戦中から引き続き戦後も基本的に維持された、といえる。また、「禅のなかの教育」から生活指導への途上には、中等教育における公民教育や市民教育が位置し、具体的な場として課外諸活動が注目された、と考えられる。
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