東京大学
2015 年 82 巻 2 号 p. 287-298
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日本社会の構造的変化は一貫した自我の形成を不全化し、人間の成長・発達と知識や価値の分配・所有との間にエビデンスを見出してきた教育学の存在根拠を動揺させている。問われるべきは、対象にアプローチする方法論の前にあるものであり、その問いは対象との関係において研究者を常に新たな存在へと組み換えながら、省察的・関係論的に対象を描き出す試みにつながっていく。ここに、教育学研究は教育という営みのエビデンスを見出す必要がある。
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