九州大学・院生
2022 年 89 巻 2 号 p. 195-206
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本稿は、カントの『実用的見地における人間学』から示唆を得て、道徳教育の教材を捉え直すこと狙いとしたひとつの教材論である。とりわけここでは、教師の「意」を重視する性格を有した「媒介」との対比を念頭に置いて、学習者がある価値について多面的・多角的に考えることをより促すような教材の新たな概念的枠組みを、同書の読解から導き出すことのできる「秩序ある未確定の場」として提出している。
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