東京大学(院生)
2023 年 90 巻 2 号 p. 298-310
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1950年代前半は、サークルにおける生活綴方教育実践の検討が教師の教育研究の中心的課題であった。本稿は1950年代前半の土田茂範による教育研究を、山形県児童文化研究会からの影響に着目して検討した。教育実践に根ざした知見と、全国的な研究動向に即した知見という二つの焦点を有した山形県児童文化研究会で、土田は子どもの事実に内包された豊かな意味を読み取るまなざしや、教育実践の事実を全国的な研究動向と結びつける視座を獲得していたことを示した。
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