抄録
本研究は, CCRのコンピテンシーの枠組みを活用して東京学芸大学附属竹早小学校で、実施された特別活動の学級活動を分析した.その際,社会的資質の育成を図る指導内容とCCRの21世紀コンピテンシーの枠組みとの関連性に留意した.第1番目に,キャラクターを基盤としてスキルを活用していくと,社会的資質の育成を促進できることがわかった.特に日本の場合,社会的資質をスキルに限定せず,キャラクターを含んだ概念としてとらえている.第2番目に,学級活動の授業で教師が指導目標を設定する際,キャラクターやスキルに注目すると社会的資質が育成できる.第3番目に,メタ認知能力を高めることにより社会的資質の内容をより構造的にとらえることができ,育成したい社会的資質をより明確に示すことができる.