2020年のコロナ禍で,多くの学校がオンライン授業を余儀なくさせられた。しかし,その多くは,様々な理由で十分な授業が実施できなかった。筆者の勤務する私立小学校は,ギガスクールがほぼ完成に近い状態であったために幸いにもオンライン授業が実施できた。また筆者は大学でもオンライン授業を実施したので,それらの実践をもとにオンライン授業の教育効果についての予察的考察を行った。考察にあたり,オンライン授業の定義が明確でなく混乱している状態であったので,その類型化を行い,授業を4つのカテゴリーに分けることができた。授業後の児童,学生へのアンケート結果から,オンライン授業の教育効果を予察的に考察した。また,今後のオンライン授業の効果的な活用方法について考察した。