九州病害虫研究会報
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虫害
諫早湾中央干拓地における地表徘徊性節足動物相の年次変動とオサムシ科のミトコンドリアCOI遺伝子による種同定の可能性
高田 裕司 寺本 健木場 直美陣野 泰明植松 綾子吉村 友加里永石 久美子
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キーワード: biodiversity, DNA barcoding
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2023 年 69 巻 p. 8-18

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抄録
 諫早湾中央干拓地の試験圃場内にヒメイワダレソウをベルト状(幅2m×長さ90m)に植栽し,その株元に設置したピットフォールトラップにより地表徘徊性節足動物の発生種ならびに発生消長を明らかにした。また,捕獲したオサムシ科の個体を用いてDNA バーコーディングによる種同定の可能性について検討した。オサムシ科は24種が確認され,その内キンナガゴミムシなど捕獲数が多かった7種で91.7%を占めた。発生種数や発生量の大きな年次変動は見られなかったが,ホソヒョウタンゴミムシなど5種で発生量の増減が確認された。また,ハサミムシ目の発生量は増加し,コモリグモ類は減少した。一方,オサムシ科のDNA バーコード解析ではオサムシ科の亜科毎にグループ化される傾向にあり,DNA バーコードによる種同定の可能性が示唆された。
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© 2023 九州病害虫研究会
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