抄録
この虫の生態につっては,行徳らや,樋口らと,ほぼ一致するが,春まきゴボウの被害世代としての防除の重点は,第3世代から,第4世代におくべきであると思われる。
薬剤の種類については,従来使用されているEPN,MPP剤でも実用性はあると思われるが,POCT(誘)については,液剤であるため,防除作業と労力を要し,らさに,ゴボウの茎葉が繁茂した中には,じゅう分に薬剤が到達しないので,今後,粉剤形態での防除試験を重ねたい。
なお,薬剤防除時期を,各成虫最盛期におくべきか,幼虫ふ化期を狙うべきか。または,2回防除を,第3,第4世代幼虫期におこなうべきか等,問題点が残り,さらに検討をつづけたい。