九州病害虫研究会報
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フキノメイガOstinia varialis BREMERの生態と防除に関する研究(予報)
中村 武柿原 利行酒井 久夫村田 全
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1968 年 14 巻 p. 4-6

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抄録
この虫の生態につっては,行徳らや,樋口らと,ほぼ一致するが,春まきゴボウの被害世代としての防除の重点は,第3世代から,第4世代におくべきであると思われる。
薬剤の種類については,従来使用されているEPN,MPP剤でも実用性はあると思われるが,POCT(誘)については,液剤であるため,防除作業と労力を要し,らさに,ゴボウの茎葉が繁茂した中には,じゅう分に薬剤が到達しないので,今後,粉剤形態での防除試験を重ねたい。
なお,薬剤防除時期を,各成虫最盛期におくべきか,幼虫ふ化期を狙うべきか。または,2回防除を,第3,第4世代幼虫期におこなうべきか等,問題点が残り,さらに検討をつづけたい。
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© 九州病害虫研究会
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