九州病害虫研究会報
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誘殺資料からみたコブノメイガの発生変動
宮原 義雄
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1976 年 22 巻 p. 82-86

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抄録

1971年から75年まで九州農試におけるブラックライトおよび予察灯に誘殺されたコブノメイガの変動について調べた。
1. この5年間の最少年,最多年の誘殺比は予察灯では25.3倍,ブラックライトでは38.7倍で,それらは8~9月の誘殺数に負う所が大きかった。
2. ブラックライトによる7月第6半旬の誘殺数と9月第1半旬の誘殺数との間には,高い正の相関関係がみられた。
3. 多発年における7月中旬から8月始めにいたる気象条件の特徴は,平均気温は安定した高温で,かつ雨の少ない条件であった。
4. 年間総誘殺数で比較した場合,ブラックライトには,予察灯の約20倍の誘殺がみられた。

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