九州病害虫研究会報
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ニカメイチュウの天敵について
行徳 直己
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1960 年 6 巻 p. 1-3

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抄録
1.昭和27年以来ニカメイチュウの天敵について調査し寄生菌7種,寄生蜂5種,線虫1種,ダニ1種を記録した.
2.幼虫寄生蜂の種類と寄生率が,農薬による共同防除前と後で異なり,全寄生蜂の寄生率は次第に上昇しているが種類により異なりキバラアメバチ及びズイムシヤドリバチでは第1化期発生と苗代及び1化期防除が一致するためか,近年殆んどみられなくなり,ズイムシサムライコマユバチはこれに反し近年次第に多くなつてきた.
3.天敵の寄生率は季節により異なり越冬虫と第2化期幼虫には寄生菌の寄生率が特に高く第1化期幼虫には寄生菌の活動が低下し寄生蜂の寄生率が有力となつている.
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