九州病害虫研究会報
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Fusarium 属菌による大根の病害について
田中 行久
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1961 年 7 巻 p. 2-4

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抄録
1959年,福岡県田川郡添田町の大根の周年栽培地帯で, Fusarium sp,の寄生による病害の発生を認め,2種の病原菌を分離した.その1種は紫赤色の菌叢を形成する菌株で,土壤試験においては高い病原性を発揮し,幼植物の萎凋,枯死を来す.他は白色の菌叢を形成する菌株で,土壌試験においては病原性を発揮しないが,輪切大根上に接種した場合には,発育極めて旺盛で,黒変せしめる.
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© 九州病害虫研究会
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