抄録
当施設では、平成13年度より通所リハビリテーション(以下、通所リハと略)において、パワーリハビリテーション(以下、パワーリハと略)の取り組みをはじめた。全対象者のうち19名に対して、握力・開眼片足立ち・体前屈・Time Up & Go・二分間足踏みの5項目の体力測定をパワーリハ開始前と開始一ヵ月後の二回行った。結果は、握力・体前屈・Time Up & Goにおいてそれぞれ危険率5%、二分間足踏みにて危険率1%の有意な差を認めた。開眼片足立ちにおいては有意な差は認められなかった。また、体力測定対象者には含まれないが、日中の活動性が向上し行動変容を認める事例が見られた。今回、パワーリハという手法を用いて体力向上や行動変容というある一定の結果が得られ、従来の運動療法に加わる有効な手法の一つであることが示唆された。しかし、一方では基礎理論の構築・適応疾患の問題・マシーンプログラムの研究等、これからの課題も多く残されている。今後も、これらの課題を解決しつつ、高齢者の介護予防・自立支援の強化を図るためパワーリハの取り組みを続けていく必要があると考える。