抄録
現在、介護保険制度も制度化して三年が経ち、障害は持っていても各種在宅サービスを利用して、様々な形で在宅生活をおくることができる。今回、障害を負った症例に対する関わり、在宅生活への退院調整、また、いかに在宅生活を充実させるかについて検討した。 症例が在宅生活をおくる上で、身体・精神機能の低下が問題であった。病前は独居であったが、現在の状態ではそれが困難であり、今後、ライフスタイルの変更の必要があった。そう考えると介護者の問題が発生し、それらのことを踏まえながら、在宅生活への検討・調整を行った。 ポイントは家屋改造・介護保険の利用・介護者の問題・ホームプログラムであったが、これらのことはいかに早く習慣化し、生活リズムを構築できるかにかかっているように考える。