九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
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第31回九州理学療法士・作業療法士合同学会
セッションID: 028
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ストレスマネジメント
集団を通して
*堀 智一
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抄録

【はじめに】
 当院は熊本県北部に位置し、220床を有する単科の精神科病院である.昨年10月に新病棟が完成し5病棟となった.その内の1つにストレスケア病棟という女性専用の病棟がある.建設にあたり、演者はこの病棟の担当となり、作業療法プログラムとしてのストレスマネジメントグループの立ち上げに携わった.その後演者は病棟からデイケアへ異動になったが、デイケアで行っているストレスマネジメントについてここに報告する.
【対象】
 診断名には関わらずストレスに興味があるデイケア利用者
【目的】
 ストレスの対処法、自己認識や自己理解を高め、再発防止に繋がるよう、プログラムを作成した.
【方法】
 司会がホワイトボードの前に立ち、司会から見てU字型に机をセッティングする.導入で自己紹介と今の気分を聴き、その後約束事の確認(プライバシーを守る、入退室自由、パスができる)を行う.また、ストレスに関する情報が多い中、自分の情報とプログラムの内容が違った際にはその場で流れを止めるのではなく、終了後にスタッフに尋ねるよう伝える.
 内容は1回1時間、ストレスのABCDとヤクシンのABCDの計8回を1クールとして、繰り返し行っていくプログラムである.ストレスのAではストレスの概念、Bではコミュニケーションパターンを知る、Cではセルフトークを変える、Dではアサーションを行っている.ヤクシンのAでは気分障害を知る、Bでは再発サインを知る、Cでは主治医と情報を共有する方法、Dでは服薬の注意事項と副作用を行っている.
【考察】
 集団で行う事により一人では浮かばないような色々な意見を聞くことができ、それを今後の考えに活かす事が出来るように考えている.
 学会当日では現在行っているストレスマネジメントプログラムの紹介と若干の考察を加え、参加しているメンバーと意見交換が出来ればと考えている.

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© 2009 九州理学療法士・作業療法士合同学会
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