2017 年 13 巻 4 号 p. 318-324
バイオエタノールは、ガソリン代替のバイオ燃料であり、温室効果ガス (GHG) 排出量の削減策として、世界的に導入が進められている。一方、バイオエタノールは、原料や製造方法等によって、GHG排出削減効果が異なる。そのため、LCAを実施し、真にGHG排出削減効果の高いバイオエタノールの導入を進めることで、効果的にGHG排出削減をしていくことが必要である。本稿では、エネルギー分野におけるLCAの活用事例として、日本のバイオエタノールの導入等に関する取組である「エネルギー供給構造高度化法」の内容について紹介する。