日本LCA学会誌
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解説
木質系資源のバイオマス利用におけるライフサイクル思考
菊池 康紀大澤 一岳兼松 祐一郎
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2020 年 16 巻 2 号 p. 94-105

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抄録

植物資源は化石資源の大幅削減を行うために不可欠な資源になりうるものとして期待できるものであり、 賦存量の多い木質系資源のバイオマス利用は国内外で重要となりうる。各種変換技術が研究・実証段階から実用化へ開発が進められている中、適切なライフサイクル思考による評価が不可欠である。本稿では、バイオマス利用に関して必要となるライフサイクル思考の要件を議論するために、計量書誌分析によりデータ駆動型の研究開発動向のレビューと、俯瞰報告書やロードマップといった既往の文献に基づくエキスパートジャッジ型のレビューを実施し、関連するキーワードを整理する。さらに、ライフサイクル思考に基づく木質系資源のバイオマス利用に関し、調査範囲の設定や、評価の観点、地理的なバウンダリと地域システム設計に関して考察する。

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