蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
スミナガシの蛹化習性
浜田 康
著者情報
ジャーナル フリー

1963 年 14 巻 1 号 p. 23-24

詳細
抄録

スミナガシの越冬態が蛹である事は,周知の事実であるが,野外での蛹化習性についての報告はまだ無い様に思われる.本種の食樹は,高知県の平地に於いては,ヤマビワ(Meliosma rigida SIEB. et Zucc.)であるが,越冬蛹はヤマビワ自体では見つからず,此の事より察して蛹化は,他に移行して行われると考えられ,これが本種の蛹化習性が不明の儘残された原因のーつと思われる.筆者は1962年高知市に於いて,その蛹化習性をつきとめることに成功したのでここに報告する.

著者関連情報
© 1963 日本鱗翅学会
前の記事 次の記事
feedback
Top