哺乳類科学
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原著論文
シカ捕獲ワナ アルパインキャプチャーシステムの改良
高橋 裕史梶 光一吉田 光男釣賀 一二三車田 利夫鈴木 正嗣大沼 学
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2002 年 42 巻 1 号 p. 45-51

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抄録

洞爺湖中島において移動式シカ用囲いワナの一種であるアルパインキャプチャーシステム(Alpine Deer Group Ltd., Dunedin, New Zealand)を用いたエゾシカ Cervus nippon yesoensis の生体捕獲を行った.1992年3月から2000年2月までに,59日間,49回の捕獲試行において143頭を捕獲した.この間,アルパインキャプチャーの作動を,1ヶ所のトリガーに直接結びつけたワイヤーを操作者が引く方法から,電動式のトリガーを2ヶ所に増設して遠隔操作する方法に改造した.その結果,シカの警戒心の低減およびワナの作動時間の短縮によってシカの逃走を防止し,捕獲効率(捕獲数/試行数)を約1.1頭/回から3.5頭/回に向上させることができた.

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© 2002 日本哺乳類学会
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