抄録
動物の追跡調査に,携帯GPS端末(例えば68 gのFOMA専用端末)を使った位置情報システムが,既存のテレメトリ手法の代替として使えるか検証した.サービスエリア内では,位置情報が50 m以下の誤差で得られ,中・大型哺乳類の追跡が可能であることが確認された.ただし,本研究で使用した携帯端末では電池寿命が約8日と短かったことから,長寿命の一次電池の搭載が必要だと考えられる.位置情報システムを利用した追跡調査には,インターネットを活用したリアルタイム性およびコストパフォーマンスなどの利点があり,今後の発展が期待される.
インターネットを活用したリアルタイム性およびコストパフォーマンスなどの利点があり,今後の発展が期待される.