「神は細部に宿る」という言葉がある。学術論文の執筆においては,wordのページ設定に始まり,本文中の引用および参考文献リストの表記方法から図表などのフォーマットに至るまで,それぞれ微妙に異なる投稿ジャーナルの規定に合うよう整える作業が,これに当てはまるかもしれない。「神は~」から派生して,「悪魔は細部に宿る」という英語の格言もあるそうだが,こうした学術論文のフォーマット調整は後者に近いという声も聞こえてきそうである。なお,このような要件は一部のジャーナルのみが求めているのではなく,ほとんどすべての学術ジャーナルが共通して求めているものである。本誌の執筆者にも,ただでさえ細かな投稿規定に合わせてフォーマット調整をする必要がある中,多くの著者に和文と英文の両バージョンで論文を作成し,提出するという手間のかかる作業をしていただいた。ジャーナル事務局と頻繁に調整作業を繰り返すメールを横から見ながら,不満一つ漏らさずに修正を繰り返す執筆者とジャーナル事務局に,心から頭の下がる思いがした。この場を借りて,深く御礼申し上げたい。そうした人たちの苦労が,本誌を手にする読者層の顧客経験を大きく高めていると信じている。