2019 年 36 巻 p. 119-124
新型MAZDA3では,マツダが考える音響性能の理想を定義し,量産性を見据え機能配分しスピーカーユニット,レイアウトを一新した。理想の音響性能を追求するため,CAE技術による車室内の音場特性の可視化を行いスピーカーユニットの最適な配置場所を見出した。容量3リットルのバスレフ型ウーファーのカウルサイド配置と,スコーカーとツィーターのドア上部への配置をベースとするシステムで,新型MAZDA3のサウンドは新世代商品群のリードとなる車種にふさわしい音響性能を実現した。本稿では,その内容について紹介する。