松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
抜歯を契機に発症したビスフォス製剤による骨髄炎の2 例
石倉 信造田中 宗亮金森 一渓吉田 剛魯 粛二
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2009 年 13 巻 1 号 p. 101-105

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抄録
骨転移治療として用いたビスフォス(BP)製剤投与中の患者に抜歯をおこなった後に異常治癒経過として骨髄炎にいたった2 症例を経験し、その概要を報告するとともに若干の文献的考察を加えて報告した。いずれの症例も抜歯後8 週間以上の持続した骨露出があり、顎骨の放射線治療の既往がないBP 系薬剤関連顎骨壊死(BRONJ)であり、基礎疾患に悪性腫瘍の骨転移と抗癌剤投与に加えて糖尿病を有していた。治療はBP 製剤の十分な検討の上で中止。局所洗浄と腐骨除去のみでは完治せず、掻爬術により完治した。
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© 2009 松江市立病院
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