抄録
放射線治療における誤照射を防ぐためには，モニターユニット値（MU 値）の検証を行うことは非常に重要なことである．現在，当院ではMU 値計算ソフトウェアRadCalc®（RadCalc）を用いて，放射線治療計画装置（Radiation Treatment Planning System : RTPS）に対して独立したシステムで検証を行っている．今回，RadCalc による検証の効率および精度を上げることを目的とし，治療部位ごとに許容範囲の設定を行った．今回の検討によって得られた各部位に対する個別の許容範囲使って，2 次検証を実施する対象を設定することによって，RadCalc による検証精度の向上と業務の効率化をはかることができると考えられる．
