松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
脳腫瘍との鑑別に苦慮した視床初発多発性硬化症の1例
堀 郁子上野 敏克守田に 美穂子謝花 正信阿武 雄一高井 宏司藤本 一夫小川 敏英
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キーワード: 多発性硬化症, 視床, 脳腫瘍
ジャーナル オープンアクセス

2000 年 4 巻 1 号 p. 101-107

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抄録
左視床に初発し,浸潤性に広がった非典型例を経験した.48歳女.右知覚障害,記銘力低下.CTでは左視床から淡蒼球にかけて,low densityの病巣を認めた.MRIでは,T1WIでlow inten sity T2WIでhigh intensityであり,Gdによりring-enhancementを示す病巣であった.病巣は次第に増大したが,造影部位は常に辺縁部にみられた点が腫瘍との重要な鑑別点であった
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© 2000 松江市立病院
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