抄録
中国寧夏回族自治区銀川市の第1人民病院で1994年5月から2001年5月迄に大動脈窓部へ浸潤した進行肺癌症5症例を積極的に手術した.これらの肺門型肺癌に対する経心膜肺全摘術の経験を振り返ってみた.全例が人工心肺による補助を必要としなかった.術後合併症は2症例に見られ,その内1例は急性肺水腫で死亡し,残り1例は感染を起こし,回復に1ヵ月を要した.4例が手術より生還し,術後11,13,28そして38ヵ月生存した.1例では本手術を用いても完全切除には至らなかった.本手術法は切除率,生活の質,更には生存率を改善するものであるかもしれない