松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
松江市立病院における精神科コンサルテーション活動 身体疾患に影響を与えている心理的要因について
大竹 徹細田 眞司今岡 雅史
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 6 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
当院他科から当科へ院内紹介のあった入院患者130名(平均63.3歳)について,院内コンサルテーションの実態をカルテにより調査し,心理的要因が身体疾患に与える影響についても評価した.心理的要因が身体疾患に影響を与えた者93名,身体疾患に影響のなかった者37名であった.身体疾患としては消化器疾患が,基礎精神疾患としてはアルコール依存症が最も多かった.心理的要因が身体疾患に影響を与えた割合を基礎精神疾患別にみると,アルコール依存症92.6%,痴呆88.9%,分裂病性障害53.3%,不安障害43.7%,気分障害38.9%であった.実際に問題となった精神症状としては,譫妄が37名と最多で,振戦譫妄が,夜間譫妄,手術に関した譫妄がほぼ同数認められ,その内約6割が75歳以上と高齢傾向にあった.平均入院日数を比べると,身体疾患に影響を与えた群は,影響のなかった,病院全体(10歳未満を除く)に対し,長い傾向にあることが認められた.又,問題の発生から紹介迄の期間が短い程,入院期間が短縮されることも示された
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