抄録
ゴム紐の代わりに,顔面への固定具としてアルミ線を用いた酸素マスクを作成し,有用性について検討した.太さ1.6mmと2.0mmのアルミ線の酸素マスクを作成し,看護師103名に装着したアンケートを行い,皮膚損傷の有無を検討した.酸素マスクに関するアンケートでは55%がトラブルを経験し,ゴム紐による顔面,耳介などの皮膚損傷,マスクの顔面食い込みによる不快感,マスクがずれやすい事が挙げられていた.アルミ線を用いたもののアンケート結果では,ゴム紐マスクが明らかに付け心地が悪く,2.0mmのアルミ線の方が1.6mmに比べ付け心地が良かった.フィット感,利便性,耳への負担,顔への食い込み,硬さにおいても2.0mmのアルミ線が最も良かった.呼吸不全患者10名にアルミ線マスクを装着した結果,皮膚損傷を認めず,ゴム紐酸素マスクにより皮膚損傷を起こした患者は治癒傾向を認めた