廃棄物資源循環学会誌
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特集:衣類とごみ ―おしゃれと環境―
新段階の衣料品リサイクル
所 昌平
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2010 年 21 巻 3 号 p. 157-168

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抄録
日本の衣料品の供給量は約144万tonである。これに対して廃棄される量は約136万tonと推定されている。廃棄量のうち,リユース,リサイクルされているのは,30万ton程度に過ぎない。残るおよそ106万tonは一般の廃棄物 (事業所の場合は産業廃棄物) として,焼却ないし埋め立て処理されている。衣料品のリユース・リサイクル率は約13%と,西欧などの先進国に比べて低いのが現状である。
地球温暖化が深刻化する中で,こうした「もったいない」状態から逸早く離脱し,省資源・省エネルギーを通して低炭素化・循環型社会形成は焦眉の急となっている。日本の繊維産業はその先駆者として,リサイクルや省資源にも早くから取り組んできた。衣料品を中心としたリサイクルなど3Rの取り組み状況をまとめた。
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© 2010 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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