抄録
グローバルに拡がる環境配慮に向けた取り組み,そして日本国内では天災影響も含めて,石油依存の「乗り物」から電気を動力源とする「乗り物」に注目が集まっている。その中でもモーターを駆動源とする電動アシスト自転車は,子供から大人まで男女を問わず人気が高まっている「乗り物」であり,日本の自転車メーカー,電機メーカーを中心に世界に先駆けた普及が開始されている。電動アシスト自転車は,利用者の便に供するのみならず,災害時の移動手段に加え,電源として使用される可能性も高まっており,国内では災害避難時の活用としても実用化が高く望まれている。今後は電動アシスト自転車を中心に,より広いケースでの利用設定が国内企業を中心に検討されており,新ビジネスとして国内から世界に向けて発信する時を迎えている。