IC タグ等を利用した高度な資源循環の ICT システムが実用段階に入っている。韓国では 40 万世帯を対象とした IC タグによる資源回収システムが導入され,中国においても,バーコードを用いた大規模な資源循環が進められている。国内では,IC タグによる全国的な,建設廃棄物資源循環の新たな仕組みが構築され,経営改善の効果も得られはじめている。
しかし,都市向けの資源循環システムには課題が多く,成果が上がりにくい構造がある。本報告では,このような課題への対応方法として,需要家を起点として事業関係者が協調して運営する資源循環の ICT システムの概要を示す。