廃棄物資源循環学会誌
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特集:気候変動枠組条約におけるコベネフィットメニューの新潮流
「気候変動」に対して,地球市民の行動はどうあるべきか
高月 紘
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2016 年 27 巻 2 号 p. 139-146

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抄録

気候変動に取り組む「地球市民」のために,参考になると思われる事柄について,項目別に記述した。まず,最近開催された「日独温暖化防止シンポジウム」におけるドイツの地方自治体の取り組みを紹介した。ここでは,国,地方自治体,市民の三者がいかに方向性を一にして取り組むことが重要かを指摘した。また,同シンポジウムでは筆者は温暖化防止に廃棄物対策が重要かを述べ,京都市における最新の廃棄物の取り組みを紹介した。つぎに,市民がライフスタイルを変更することが,どの程度温暖化防止に効果があるかを,負荷の大きい生活と環境配慮型の生活での CO2 排出量を比較計算することによって評価を行った。さらに,現在では畜産業がもたらす温室効果ガスが膨大になっていることに言及し,食物に関わるカーボンフットプリントを紹介するともに,われわれ地球市民は温暖化防止のために食生活も見直すべきであることを述べた。

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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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