2017 年 28 巻 5 号 p. 363-367
本論文では,大阪市東成区で実施された企画を例に,モノづくり現場の「見せる化」について考察を加えている。大阪市東成区は,多くのモノづくり企業が集積する地である。近年,マンションの開発が進む中,住居と工業が共存できるまちづくりを目指して,懇談会を設立し,産官学連携により活動を進めている。その結果,これまで 13 回の工場見学会を開催し,延べ 300 人強の参加者を受け入れている。この企画の直接的,間接的効果をそれぞれまとめ考察を加えている。最後に,取り組みの課題をまとめている。