わが国では少子高齢化や生産年齢人口の減少が進展する中,人手不足の解消,働き方改革への貢献,生産性の向上等の社会課題を解決に向けて,製造業の生産現場,医療・介護現場,農業・建設・インフラの作業現場等の幅広い分野で,ロボット技術の導入が進んでいる。こうした中,ごみ処理分野においても安定的な事業継続や効率化が求められており,AI技術やロボット技術は有効な解決策の一つとして活用されつつある。
当社は,資源化施設の手選別作業に着目し,作業員の負荷軽減や,より人の関与が必要な業務へのリソースシフトを目的として,協働ロボットを適用したAI搭載型資源ごみ選別作業支援システムを開発し,導入提案を進めている。本稿ではその取り組みについて紹介する。