セメント・コンクリート分野においても各種の二酸化炭素 (CO2) 固定技術が開発途上にある。それに合わせて CO2 固定量評価技術も多くの機関で検討され,JIS 化の段階にある。本稿では,示差熱−熱重量同時分析,湿式分析,全有機炭素計による分析,そしてクーロメーター法の概要とそれらの適用事例の提示,そして課題を示した。現状何れの CO2 固定量評価技術も一定の信頼性を担保した状態で定量することができるが,今後さらに多くの種類の CO2 固定材料およびコンクリートが開発されると考えられるため,試験方法の見直し等を含めたさらなる研究開発が必要である。