医学教育
Online ISSN : 2185-0453
Print ISSN : 0386-9644
ISSN-L : 0386-9644
主張
人口10万人対研修医新規採用数の都道府県間格差の推移
関根 道和立瀬 剛志鏡森 定信
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 40 巻 4 号 p. 265-269

詳細
抄録

1) 平成15年度から20年度における都道府県別研修医採用実績と,平成17年国勢調査の都道府県別人口から,都道府県別の人口10万人対研修医新規採用数とジニ係数を算出した.
2) 人口対採用数の最大値/最小値比は,平成15年度は9.3,平成16年度以降は3.6-4.7と低下.ジニ係数は,平成15年度は0.21,平成16年度以降は0.17-0.19と低下した.
3) 研修医新規採用数の都道府県間格差は新医師臨床研修制度導入前から存在し,導入後は,むしろ縮小傾向である.しかし,依然として4倍程度の格差が持続しており,格差の固定化が認められる.

著者関連情報
© 2009 日本医学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top