2012 年 43 巻 6 号 p. 441-446
背景:慈恵医大では診療参加型臨床実習(CC)指導医養成WSを平成21年から実施している.その後WSが現場で役立っているか調査する.
方法:過去3年間の本WSの参加者に対してアンケート調査を行った.
結果:参加後2年以上経過しても82%の参加者がWSは役立っていると回答した.その内容は学生教育へのモチベーション向上,実習が参加型になるよう配慮,実習目標を考えるようになった等であった.更にCCを推進するためには指導医の増員,学生の積極性,患者の意識改革,実習期間の延長,当WSを含むCCのための研修が挙げられた.
結論:教員に対するCCのためのWSは効果が高く,一定時間経過後もその効果は続くと考えられる.