2013 年 44 巻 4 号 p. 237-242
【背景・方法】復帰支援のニーズを明らかにするため,臨床医を対象に,自記式調査票を用いた調査を実施した.
【結果】臨床を離れた経験を有する医師は女性の方が多く,その理由の大半が「出産・育児」であった.また,臨床への復帰に際して7割以上が不安を感じており,不安の程度に男女差はみられなかった.「薬剤」「技術・理論の変化・進歩」「技術・手技」は,復帰後に困った内容として多くあげられた.事前準備として「手技の確認・実践トレーニング」をしておきたかったという意見もあった.
【考察】臨床から離れた医師の復帰のためのニーズが明らかになった.実際に利用しやすいシステムを構築・運用していく必要がある.